瓦の耐用年数はどれくらい?丈夫で長持ちする瓦の耐用年数や修繕ポイントを解説

瓦の耐用年数はどれくらい?丈夫で長持ちする瓦の耐用年数や修繕ポイントを解説
瓦といえば、これ以上強固な屋根材はないと言われるほど耐用年数が長い屋根材として有名な材料です。瓦は、長く使い続けるポイントを把握しておくことで、より長期に渡り使い続けることができます。瓦の耐用年数はどれくらいなのか、修繕ポイントなども含めて詳しく解説していきます。

瓦屋根は耐用年数が長い屋根材料


瓦の耐用年数は、正確に定められている年数は公開されていません。各瓦メーカーに記載している耐用年数は約60年であり、建築物総合環境性能評価システムの参考年数も約60年となっています。約60年の長い耐用年数の屋根材料は他にはなく、現在使われている屋根材料の中では1番長い耐用年数になります。

瓦にはいくつかの種類があり、耐用年数約60年と言われているのは陶器瓦です。素焼き瓦は約40~50年であり、燻瓦や銀黒などは約30~50年、セメント瓦は約20年となっています。

関東以北で使われる事が多いカラー鋼板は約15年の耐用年数であり、フッ素樹脂鋼板が約30年の耐用年数となっています。近年増えてきているアスファルトシングルが約30年の耐用年数であり、どの屋根材料も瓦の半分ほどの耐用年数しか発揮しません。

耐用年数が1番長い和瓦と洋瓦


瓦の中でも1番の耐用年数を発揮するのが、陶器瓦の和瓦や洋瓦です。陶器瓦は粘土が原料となっており、型を使って形成したものに釉薬を塗って焼き上げられた瓦です。釉薬をかけるので釉薬瓦とも呼ばれます。釉薬を塗ることにより瓦表面が強固なガラスコーティングとなり、水分を瓦内部に浸透しにくい状態にしています。雨などの水分が瓦に浸透しにくいので、耐久性が高い瓦となります。

ガラスコーティングはとても強固なので、劣化しにくく長持ちする瓦となります。摩耗や破壊などによりガラスコーティングが壊れない限り、長い耐用年数を発揮します。従来60年の耐用年数と言われていますが、100年使うことができたという声が挙がっているほど、長く使い続けることができる瓦です。

瓦の中でも耐用年数が短いセメント瓦・モニエル瓦・スレート瓦


瓦の中でも耐用年数が短いセメント瓦・モニエル瓦・スレート瓦
瓦の中で近年人気が出てきているのが、セメント瓦やモニエル瓦、スレート瓦です。この3つの瓦は、瓦でありながらデザイン性に富んでいるので若い方にも人気がある瓦です。現代的な高級感や重量感を発揮させることができる現代型の瓦です。

同じ瓦という名称でも、セメント瓦やモニエル瓦、スレート瓦は耐用年数が短いです。この3つの瓦は表面をガラスコーティングしていないので、瓦の素材に直接雨などの外的刺激が触れることにより長い耐用年数を発揮することができません。そのため、7~15年ほどで色褪せやカビ、コケが発生してしまいます。不具合が発生した状態で放置していると瓦が水を吸って素材がもろくなってしまうので、水をはじくことができるように塗装によるメンテナンスが必要となります。

瓦の耐用年数と屋根の寿命は同じではない


瓦は他の屋根材料と比べると耐用年数が長く、頼りになる屋根材料ですが、屋根の材料が屋根の寿命と比例するわけではありません。1番長い耐用年数の陶器瓦は約60年の耐用年数と言われていますが、陶器瓦を使えば屋根の寿命が約60年持つということではありません。

屋根の役割は、屋根の美観と雨漏りから守るということです。陶器瓦は約60年の耐用年数があるので、約60年は美観を損なわない屋根とすることができるといえます。 しかし、雨漏りから守る機能は屋根材の耐用年数とは異なります。

雨漏りを防いでいるのは屋根材ではなく、下地のルーフィングが防水効果を発揮しています。瓦などの屋根仕上げ材は完全に雨の浸入を防ぐことはできないので、雨が侵入するルートと侵入した雨を外に流すルートが造られています。雨が屋根仕上げ材の内側に入った際にそれ以上内部に雨水が入らないようにしているのが下地のルーフィングです。

ルーフィングの耐用年数は約20年です。そのため、瓦自体が約60年使えてもその下地のルーフィングが20年ほどしか持たないので、20年以降は雨漏りが発生してしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

屋根のメンテナンスを行うことで瓦の耐用年数が延びる


瓦は長持ちする屋根材料ですが、定期的なメンテナンスを行うことで瓦の耐用年数を延ばすことができます。

瓦は台風や地震などにより動きが発生してズレてしまうことがあります。漆喰や下地のルーフィング、野地板などに負担がかかり劣化してしまうことがあり、その場合はメンテナンスが必要となります。漆喰の寿命は約10~20年、ルーフィングの寿命は約20年、野地板の寿命約約30~40年となっています。

また、セメント瓦やモニエル瓦、スレート瓦は、塗装のメンテナンスが必要となります。塗膜に不具合が発生した場合、塗装のメンテナンスを行い、塗膜により瓦を守れる状態にしなければいけません。塗膜の寿命は塗料の種類と環境にもよりますが、約7~15年となっています。

瓦は耐用年数前にも様々なトラブルが発生する


瓦は耐用年数前にも様々なトラブルが発生する
瓦ごとに耐用年数が公開されていますが、耐用年数前にも様々なトラブルが発生してしまうことがあります。使われている塗料の種類や環境により、瓦にかかる負担に違いが発生します。そのため、劣化の進み具合に違いがでてきます。瓦の公開されている耐用年数に左右されてしまいがちですが、耐用年数の前に不具合が発生することもあるということを把握しておきましょう。

瓦の耐用年数前に不具合が発生した場合、部分的なメンテナンスで済む場合は小規模なメンテナンスで済みます。しかし、広範囲や複数の不具合箇所がある場合は、瓦の葺き直しがおすすめです。瓦の葺き直しというのは、使える瓦はそのまま使い、下地のルーフィング、野地板などの修理を行います。瓦自体は再利用して雨漏りのない屋根にすることができるので、少ない修理費用で済みます。

瓦メーカーの保証期間と耐用年数との違い


瓦メーカーで定めている保証期間と瓦との耐用年数には違いがあります。瓦メーカーが保証している耐用年数は研究した上で出されたデータであり、あくまでも目安です。そのため、実際の耐用年数はメーカーが定めている耐用年数の期間より短い場合が大半です。瓦の施工の仕方や環境により違いがでてしまい、実際には同じ耐用年数とはなりません。

保証を受けたい場合は、正しい施工を行ってメーカーに申請して認証を受けることが前提です。その他、屋根工事を行った業者が施工保証を発行することでも保証を受けることができ、その場合は保証期間を10年としていることが一般的となっています。

高耐久な瓦屋根でも5年に1度は点検を行おう!


瓦自体は約60年の耐用年数を持っていますが、瓦より短い耐用年数の材料である下地のルーフィングや漆喰などの他の材料を考えると、短い期間での点検が必要ということになります。下地のルーフィングや漆喰には寿命がありますが、台風や地震などの様々な外的刺激により早く劣化してしまうことがあります。屋根は建物の上から守ってくれている大事な部位ですので、強い屋根を保つためには5年に1度は点検を行い、屋根の健康を保つ事が大事となります。

瓦屋根の点検は、瓦屋根に詳しい専門の業者に依頼をしましょう。瓦はズレやすく破損しやすいので、瓦に詳しくない人が屋根の上に登ってしまうと瓦を破損させるなどの不具合を起こしてしまいます。また、高所での点検となるので、高所作業に慣れていない方が登るのは大変危険です。地元の瓦屋根に詳しい業者に相談をすることで、細かい部分までしっかり点検をして不具合状態を確認してくれます。

雨漏りしない屋根を保つためには絶対に必要な点検となりますので、定期的に行うようにしましょう。 定期的な点検を行わないことで大きな修理が必要となってしまい、莫大な修理費用がかかってしまうことがあります。少ない修理費用で長く屋根を使い続けるためにも、定期的な屋根の点検は非常に重要となります。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

瓦は、非常に耐用年数が長い屋根材料です。とても頼りになる屋根材料ですので瓦の長い耐用年数を上手く使い、定期的にメンテナンスをしながら長く使い続けることができる屋根にしましょう。昔から日本にある良い瓦を使って住まいの性能を上げ、心地よい住まいを作りましょう。
 

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